生命科学について

こんにちは。

今日は生命科学という学問について思うことを書きたいと思います。大雑把なタイトルですが、言いたいのは生命科学を研究する上で、本質的な理解のためには物理学や化学の知識は必須である、ということです。

なぜそう思うのか、ですが、生物といえども物理学的法則、化学的法則に反する反応はできないからです。この事実、あまり語られることはないのですが。実際に生化学とか生物物理という学問もありますから、理解している方は理解していると思いますが。

この前、進化について思うことを記事に書いたのですが、進化するということはDNAに変異が起こるということでしょうけど、その変異すら化学的、物理的法則に反する反応は起きないというのは事実でしょう。そう考えると、生命に都合の良い進化だけは起きないだろうな、というのは予想できます。

生体においては様々な反応が起こります。そのすべてが、物理的法則や化学的法則に反しては起きないのです。

知識が足りない人は何を言っているかわからないかもしれませんが、生命も微視的な目で見れば原子でできていますから、当たり前と言えば当たり前です。しかし、生命科学者の多くはそのような事実に気づかずに研究しているのではないか、というのが大学4年生から博士課程まで研究した私の感想です。

私は薬学部を卒業しましたが、薬が効く際にも、物理学的法則、化学的法則に反する反応は起きません。ここまで読んだ方はわかっていらっしゃるとは思いますが。しかし、普段は考えない人がほとんどだと思います。

脳の働きも物理学的、化学的に反する反応は起きないはずですが、意識というものは何なのか、というのが私は気になります。いつかは意識とは何か、について解明される日が来るのかもしれません。しかし、意識というものがどうなっているのか、については全く私の脳では見当もつきません。記憶には何の物質が関わっているとか、依存には何の物質が関わっているとか、認知症の人の脳はほかの人の脳とどのような変化が起きているか、ということは分かっているのでしょうが、自我とか意識についてはおそらくまだわかっていません。いつかは、私の生きている間には無理かもしれませんが、誰か解明してほしいところです。

ではまた。